京都府京都市右京区太秦松本町住宅街に2基の横穴式石室をもつ前方後円墳があります。天塚古墳(あまづかこふん)といい、国指定史跡となっています。嵯峨野ではもっとも前方部が発達した古墳で、幅も高さも後円部を凌いでいます。全長73メートル 二段築造、周溝があります。周りは住宅街です。神社として祀られているため、破壊を免れて残ったのでしょうか。横穴式石室は後円部とくびれ部付近にあります。後円部の石室は開口して...
岡山県は陶棺が多く出土している地域で、全数の約7割が岡山県出土、しかも美作地方(県北の方)が出土の中心、続いて鏡野町(県北)、県南の赤磐市、瀬戸内市と続きます。 土師質のものが圧倒的に多く、大半が土師質の亀甲型と言われる形式です。岡山の特産品とでも言える陶棺は、その加工の容易さからか、かなり多様なデザインのものが存在します。そのような中で、非常に洗練された陶棺が出土したことで非常に有名な古墳がありま...
京都府船井郡京丹波町曽根前記事の『宮の浦古墳群』から車で2分。京都縦貫道の京丹波PA、一般道からもアクセスできる「道の駅 京丹波味夢の里(あじむのさと)」から遊歩道経由で、古墳に行くことが出来ます。アクセスのしやすさから、道の駅に行ったときは気分転換にふらっと寄っています。塩谷古墳群といい、古墳公園として整備されています。平成元年に京都府埋蔵文化財調査センターにより発掘調査され、平成元年に一度整備後...
京都府船井郡京丹波町曽根5基編成の宮の浦古墳群の1号墳は、桧山須知線沿いの田んぼの中に所在します。京都縦貫道の京丹波PA、一般道からもアクセスできる「道の駅 京丹波味夢の里(あじむのさと)」からも確認できる立地です。宮の浦1号墳 冬の墳丘 日陰になっているところはまだ雪が残っています。スタッドレスタイヤじゃなかったのでドキドキしながら行きました。(一応チェーン持参)墳形が現状だと方墳みたいです。本来は...
京都府船井郡京丹波町豊田藤浪京丹波黒豆のパン屋さん(工場で、直販も多少あり)より南西に500メートルほど行った長閑な田園地帯に、小型の前方後円墳があります。県道のすぐそばにあり、訪問しやすい立地です。初回は通りすがりに道沿いにいきなり現われ、パン屋さんの帰りに絶対寄る!!と決意しました。豊田車塚古墳(とよたくるまづかこふん) まるっとかわいい墳丘!全長は31.5メートル 後円部径19.5メートル高さ4.5メート...
倉敷市真備町箭田(まびちょう やた)小田川より1.5キロ程度北に向かった丘陵先端に、素晴らしい横穴式石室を持つ古墳があります。岡山三大巨石墳の1つ、箭田大塚古墳(やたおおつかこふん)です。何十回と訪問していますが、ブログに載せていなかったので掲載。ちなみに岡山三大巨石墳ですが総社市上林の「こうもり塚古墳(こうもりづかこふん)」 石室全長 19.4m岡山市北区牟佐の「牟佐大塚古墳(むさおおつかこふん)」 石...
京都府南丹市園部町新堂の、長閑な田園地帯より北の丘陵に上がる付近に、新堂池古墳群(しんどういけこふんぐん)があります。道路工事により発掘調査された石室があり、珍しいT字型やL字型の平面プランを持つ横穴式石室があるようです。いくつかの支群に分かれるようですが、発掘調査書が無く詳しいことは分かりません。T字型の1号分は道路工事による発掘が行われてるので、おそらく消滅したのだろうと思いましたが、京都府GISに...
京都府南丹市八木町の京都府立丹波支援学校付近に、8基編成の古墳群があります。1号墳は方墳で、他は円墳。主体部はすべて横穴式石室の後期古墳群。亀岡盆地内の山の東麓にあり、古墳群までは舗装道路があるため、訪問しやすい立地です。大堰川流域全体では全部で1000基ほどの古墳が確認されています。そのうち亀岡盆地に660基程度が所在し、そのほとんどが後期古墳と考えられています。その中でもこの坊田古墳群は、全長10メート...
京都府亀岡市の御蔭山山麓に縁結びで有名な出雲大神宮が鎮座しています。美しい亀岡盆地を見下ろす少し高い立地で、以前は御陰山がご神体だったことも含め、まさに聖なる地といった趣です。出雲と名前は付いていますが島根県の出雲大社の分社では無いようで、現在は神社本庁に属さない神社となっています。この神社境内に、横穴式石室を持つ古墳があります。出雲古墳群に属する古墳で、境内の禁足地に所在します。千歳車塚古墳から...
京都府亀岡市大井町小金岐(おおいちょうこかなげ)には、府内有数の大古墳群・小金岐古墳群(こかなげこふんぐん)があります。総勢200基以上の円墳があり、行者山東麓の古墳分布地は墳丘だらけです。墳丘の形状などからほとんどが横穴式石室を主体部とした円墳のようです。それほどまでに古墳が密集しているのにもかかわらず、石材の利用のためか麓に近いものから石を抜かれてしまい、入室できるのはごく限られた古墳だけのよう...
京都府亀岡市馬路町に所在する坊主塚古墳(ぼうずづかこふん)と、同市旭町に所在する天神塚古墳(てんじんづかこふん)。二つの古墳は一辺40メートル弱の同規模の方墳であり、同時期の古墳時代中期の5世紀後半頃築造と考えられています。二基の距離は100メートル程度、立地も似ていてまるで双子のような古墳です。まずは坊主塚古墳をご紹介。坊主塚古墳(ぼうずづかこふん)昭和31年と平成10年に発掘調査され、一辺が38メートル ...
千歳車塚古墳(ちとせくるまづかこふん)は、京都府亀岡市千歳町に所在する前方後円墳。三段築造で全長約82メートルの墳丘には樹木が無く、墳形がとてもよく分かります。田んぼに囲まれた立地で、亀岡の美しい風景とマッチし非常に印象的な古墳です。今どんな感じかなーと気になり、近くに行くとなんとなくふらっと寄ってしまいます。墳丘に上がってみると前方部と後円部の高さはあまり変わらず、前方部の幅が後円部より広いようで...
京都府亀岡市旭町南丹市八木町との境付近に、全長約65メートルの前方後円墳、糠塚古墳(ぬかづかこふん)があります。開墾され栗畑となり、墳丘の形はそれとなく前方後円墳なのかな?くらいもともと帆立貝型の古墳だった説もあるようです。糠塚古墳(ぬかづかこふん) 亀岡盆地の長閑な田園風景の中でかなり目立つ存在です。古墳横の舗装道路からチラリと見学させていただきました。立地の感じは、近くの千歳車塚古墳に近いのかな...
京都府南丹市園部町地元で人気の焼肉店平壌亭からすぐの神社付近に、かつて墳長約82メートルの前方後円墳がありました。園部黒田古墳(そのべくろだこふん)→中畷古墳(なかなわてこふん)→垣内古墳(かいちこふん)とつながってきた口丹を治めたであろう首長墓の園部盆地で最後の築造であり、(古墳時代後期に「うさの古墳」もありますが…)ここから南の亀岡盆地の糠塚古墳(ぬかづかこふん)→千歳車塚古墳(ちとせくるまづかこふ...
京都府南丹市園部町園部の市街地からるり渓方面へ向かう道すがら、市街地より車で5分程度の低い丘陵先端に古墳があります。車で走っていると府道に看板が見えたので訪問してみました。1990年、工業団地造成に伴い発見された古墳です。バチ形の前方部や埋葬施設の木槨木棺墓、出土した特殊器台や二重口縁壺などから、古墳が出現し始めた時代に造られた貴重な遺跡として整備・保存されることになりました。出土した庄内式土器は箸墓...